医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。
寝ている間の無呼吸に私たちはなかなか気付くことができないために、多くの潜在患者がいると推測されています。
この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼすこと。気付かないうちに日常生活に様々なリスクが生じる可能性があるのです。
最近では、高血圧や心臓疾患、脳梗塞とも関係が深いことがわかり、それらの疾患への移行が心配されています。二次性高血圧で、最も多い原因が睡眠時無呼吸症ともいわれています。治療の第一歩は、早期発見・早期治療です。早めにチェックをして、適切な治療を始めましょう。
比較的重症度が高い、眠気の自覚症状が強い、肥満、高血圧や心臓病を有するような患者様に適応されます。睡眠時に鼻マスクを付け、持続的に気道に陽圧をかけることで, 気道を開存させ無呼吸を抑制します。
閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。
軽症の無呼吸症や、肥満のない患者様、下顎が著しく小さい患者様に適応されます。下顎を前方移動させ固定することにより、気道を拡げ、無呼吸を抑制します。経験豊かな歯科口腔外科医にご紹介し、作成します。
扁桃肥大、アデノイド遺残などによる無呼吸症患者様に適応されることがあります。経験豊かな耳鼻科医にご紹介をいたします。
日本の医療保険制度では、CPAP装置を医療機関からレンタルして使用するのが一般的です。
機器の保守管理やマスク・エアチューブなど治療に必要な消耗品の供給は医療機関または在宅医療会社が対応しています。